県下の動き−県民のたたかい
消防本部15を8に【07.12.13】
三重県が広域化計画案
三重県は12月13日、県内に現在15ある消防本部を当面、8本部に統廃合し、将来的には一本部にまとめる消防広域化推進計画の素案を、県議会常任委員会で明らかにしました。
政府は、昨年6月に施行された「改正」消防組織法にもとづいて、2012年度までをめどに市町村の消防本部を統廃合する「消防広域化」を推進しています。
三重県の計画案では、県内15本部を第一段階で「桑名市」「四日市市・菰野町」「鈴鹿市・亀山市」「津市」「伊賀市・名張市」「伊勢市・鳥羽市・志摩広域」「松阪広域・紀勢地区」「三重紀北・熊野市」の8本部に統廃合。
第二段階では「北勢」「津・伊賀」「伊勢志摩」「松阪紀勢・東紀州」の四本部にし、最終的には「県域消防本部」一つにまとめようというもの。
県では今後、市町や各消防本部の意見も聞きながら今年度中に計画を策定するとしていますが、消防力の低下を心配する声も多く、市町の反発も予想されます。
同問題では、日本共産党の佐々木憲昭衆院議員が、福田内閣に出した質問主意書への答弁書で、広域化が市町村消防の自主的判断に委ねられていることや、国の決めた期限までに広域化しなくても不利益を被らないことなどを確認しています。
(2007年12月16日 「しんぶん赤旗」)