県下の動き−県民のたたかい
九条の会よっかいち 10周年集い【15.06.13】
戦争法案阻もう
発足から10年を迎えた三重県四日市市の「九条の会・よっかいち」が7日、四日市市総合会館で10周年のつどいを開催し、135人が参加しました。地元のピアニスト・吉野りん子さんによるピアノ演奏に続いて、名古屋大学名誉教授の森英樹さんが「戦後70年を考える〜ドイツとの比較も踏まえ」と題して記念講演しました。
森さんは、ドイツが「水晶の夜」(ドイツ各地で一斉に起きたユダヤ人襲撃事件)、「白バラの日」(ミュンヘン大学生の反ナチ抵抗運動)など、ナチスによる加害や弾圧の歴史を一つひとつ記念、記憶し、反省しているのに対し、日本は「満州侵略」「南京大虐殺」などの記念日を全く検証せず、8月15日だけを「終戦記念日」として加害の歴史に向き合わない姿勢でいることを「大きな問題だ」と指摘しました。
「戦争法案」について森さんは、衆院憲法審査会で参考人全員が違憲だと言い、国会答弁でも政府見解がバラバラな点を指摘。「米政府との事前約束をてこに今国会で強行することは許されない。まずは、今国会での阻止で幅広い共同を進めることが大事だ」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2015年6月13日付けより)