県下の動き−県民のたたかい
川上ダム本当に必要?【15.06.26】
本村議員、住民と意見交換 三重・伊賀
日本共産党の本村伸子衆院議員は20日、三重県伊賀市に計画中の川上ダム予定地を視察し、ダム建設に反対する「伊賀・水と緑の会」のみなさんらと意見交換しました。岡野恵美県議、百上まな伊賀市議が同席しました。
川上ダムは、関西圏の水需要に対応するために水資源機構が1981年から淀川水系木津川上流部に計画しているダム。当初は2004年の完成予定でしたが、水需要の減少で利水目的はほとんどなくなり、現在も本体着工に至っていません。国は治水面で必要だとして事業を継続し、水没家屋の移転や付け替え道路の建設などは、ほぼ終わっています。
浜田氏らは、利水でも治水でもダムは必要ないことや、環境アセスメントで特別天然記念物のオオサンショウウオが1000個体も見つかったことなどを説明。環境保護や水利権の問題で国と交渉する方策などについて本村議員にアドバイスを求めました。
本村議員は愛知県の設楽ダムをめぐる反対運動や天然記念物ネコギギの保護の実態などを紹介し、「本当にダムが必要なのか検証する必要がある。皆さんの声をしっかり受け止めたい」として、引き続き連絡を取り合い国や県との交渉にあたることを約束しました。
(「しんぶん赤旗」2015年6月26日付けより)