県下の動き−県民のたたかい
「建国記念の日」に反対 【17.02.14】
学ぶことの大切さ 三重
三重県津市で11日、「『建国記念の日』を考えるつどい」が開かれ、54人が参加しました。県歴史教育者協議会などでつくる実行委員会の主催。
県歴教協の岩脇彰事務局長は「戦前の紀元節である建国記念の日に科学的根拠はなにもない。このことを風化させないために、みなさんと一緒に学習して思いを深めたい」とあいさつ。
関西勤労者教育協会の西尾泰広氏が「<平和と民主主義>の過去・現在・未来」と題して講演。明治維新から現在に至るまでの平和と民主主義をめぐる国民のたたかいを語り、過去の治安維持法制定時の説明が現在の共謀罪についての説明と酷似していることや過去の侵略戦争を正当化した背景を当時の資料を使いながら紹介しました。
最後に西尾氏は、安倍政権による改憲が取りざたされる中で、憲法の意義が国民の中で問い直されていることを強調し「かつてない危険性の中で主権者として市民が立ちあがるという新たな可能性が生まれている。現在、私たちは歴史的岐路に立たされている」と語りました。
参加者からは「もっと聞いていたかった」「歴史について知らなきゃいけないことがまだまだある」と言った感想が寄せられました。
(「しんぶん赤旗」2017年2月14日付けより)