県下の動き−演説会・集会
ごみ減量 環境守る重要課題【20.02.04】
岩佐氏を迎え講演会
三重県名張市(2月1日)と紀北町(2月2日)で、環境・資源、廃棄物問題研究家の岩佐恵美氏(日本共産党元国会議員)を迎えた「ごみと環境問題」の講演会がありました。
プラごみ有料化反対(名張市)
名張市では、市が突然、容器包装プラスチックごみの有料化を発表した中で党が開催したもので、約60人が参加しました。
岩佐氏は、ごみ問題は、環境・資源・いのちを守る重要課題と述べ、全国のごみの実態を紹介し、ごみ減量化に逆行する国の姿勢や、住民参加をないがしろにする「広域処理」や溶融炉の問題点を示しました。名張市のプラごみ有料化にふれ「ごみの分別をやめプラごみを燃やすなど、まったくの時代錯誤。問題解決には、わが街を、みんなでどうつくるのか、一人ひとりが真摯(しんし)に向き合い考えることが必要」と呼びかけました。
三原淳子名張市議(日本共産党)が、分別して無料だったプラごみの収集をやめ「燃やすごみ」と一緒に有料ごみ袋で出すことの問題点を報告。「こんなことは受け入れられない」と訴えました。参加者から「市民の負担増になる」「市民への説明がない」「4月からの実施は早すぎる」「声を上げてやめさせていこう」などの声が上がりました。木平秀喜名張市議(無所属)も参加しました。
大規模計画止めよう(紀北町)
紀北町では、東紀州5市町の広域で大型ごみ施設建設の動きがある中で実行委員会が開催。約60人が参加しました。近澤チヅル、中津畑正量両町議(日本共産党)含め6人の紀北町議、関係する自治体の議員や住民らが参加しました。
実行委員会を代表して近澤町議が「広域化することや施設建設に対して住民の声を届けるための一歩として計画した」とあいさつ。
岩佐氏は、5市町の広域ごみ施設の計画にふれ「施設規模を決める前に、ごみの減量が最優先。焼却炉規模は縮小できる」などと訴えました。
参加した男性(70)は「ごみを減らしていくことで焼却炉の規模を決めていくという話はそのとおりと思う。業者いいなりでなく、住民でしっかりチェックしていかなければ」と話しました。女性(73)は「今の大規模な計画は何とかしないといけないと思った。そのための住民運動をつくっていきたい」と語りました。