選挙情報−参議院選挙
市民の力で変わる体感【16.08.04】
野党統一・参院議員 抱負を聞く 三重 芝博一さん
今回の選挙は、野党と市民が「市民連合みえ」に結集して一緒になってたたかう形になりました。今まで私たちが声も手も届かなかったところに、市民や他党のみなさんの発信力で大きく支持を広げていただきました。
四つのテーマで
どこに行っても、ピンクのプラカードを掲げる人がいて、日を追うごとにプラカードが増え、増えれば増えるほど、私の力になりました。こだわりを捨て、いかに多くの市民に発信することが大事か、市民の力が政治を変える、選挙を変えることを体感しました。私自身が変わっていくのに気付きました。殻に閉じこもっていてはできなかった体験です。
やはり、安倍政権の暴走を止める、格差を是正する、安保法制を廃止する、改憲を阻止する、この4つのテーマでたたかえたからこそスムーズにいったと思います。野党のみなさんには、大道に立って大英断をしていただいた結果だとしっかり評価させていただき、感謝もしています。
地域に寄り添い
政治は、大企業や大金持ちのためではなく、国民や働く人のためにするのが大切です。市民や地域に寄り添った政治が必要です。
メディアは改憲勢力が3分の2を上回ったと報じていますが、改憲は賛成ですよというだけで、どこをどう変えるかの議論はしていません。野党全体としては、安保法制の違憲の検証であったり、安倍首相が踏みにじった立憲主義を中心に、憲法はどうあるべきかという位置づけも議論しなくちゃいけません。そういうところから攻防が始まります。
次の衆院選で3分の2の改憲勢力を崩すことができれば、改憲議論が前に進まなくなりますから、ここに市民と野党のみなさんの心合わせをして、これからたたかっていくべきだと思っています。
□しば・ひろかず 1950年、三重県名張市長瀬生まれ。皇學館大学卒。三重県議3期。参院議員3期。内閣官房副長官、内閣総理大臣補佐官、参議院内閣委員長・懲罰委員長など歴任。民進党三重県連代表を務める。
(「しんぶん赤旗」2016年8月3日付けより)