県下の動き−県民のたたかい

三重県が2008年度予算案発表【08.02.13】

県債残高は1兆円超える

 三重県は13日、総額8192億円、一般会計7234億円の2008年度当初予算案を発表しました。

 一般会計は、前年度6月補正予算の4.9%増で8年ぶりのプラス。ただ、464億円の償換債を除いた実質ベースでは1.8%減で8年連続マイナスになります。
 借換債を含めた県債予算額は前年度比58.0%増の1515億円に上り、年度末の県債残高は1兆円を超えることになります。借金返済に当たる公債責は1402億円で、歳出総額の19.4%を占める深刻な借金財政になっています。

 県税収入は前年度比0.9%減の2713億円。そのうち法人2税は950億円で、前年比39億円の減。県は企業誘致に力を入れていますが、大企業減税などで県の収入は結局、マイナスになります。
 それでも他県と比べた税収は堅調なため、地方交付税は33億円も減らされています。

 県が挙げる重点事業の中には、医師確保対策事業費(1億7500万円)や新しい肝炎総合対策推進事業(2億8800万円)、放課後児童対策事業費補助金(4億4200万円)、特別支援学校の児童生徒増に伴う緊急対策事業(7900万円)など県民要求に沿ったものもあります。

 しかし、地域経済や雇用への波及効果が望めない中での企業誘致促進事業(16億8400百万円)、伊勢神宮運営に向けた幹線道路網の整備促進(148億4500万円)など、相変わらず県民不在の施策が中心です。
                      (2008年2月14日 「しんぶん赤旗」)  

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