県下の動き−県民のたたかい
食と農シンポに党派超え次々【08.02.23】
多気町と菰野町で多数の参加
三重県の日本共産党が主催し、有坂哲夫・党中央農漁民局長がパネリストを務める「食と農のシンポジウム」が同県多気町で23日、菰野町で24日、開かれました。
いずれの会場にも農家や消費者、行政関係者など党派を超えた市民が多数参加し、食料・農業問題を熱心に話し合いました。
会場いっぱい約180人が参加した菰野町のシンポでは、党町議団を代表して峯岡繁議員が、衰退する町の農業実態を報告。バネリスト発言では諸岡稲造・同町農業委員会会長が、輸入自由化一辺倒で小規模農家を切り捨てる国の農政を批判し、丹生久吉・三重大学名誉教授(コーフみえ顧問)が、「消費者は安くていいものを求めるだけでなく地域農業の発展も願っている」と、生産者と消費者が共同する必要性を説きました。
有坂氏は、「再生産のできるような価格保障」など農業危機打開への党の政策を詳しく解説し、農業を「基幹的な生産部門」と位置付けた党綱領も紹介し、農政転換への共同を呼びかけました。
会場から、日本の食料自給率のあまりの低さに「なぜ、そんなあほな政策をとるのか」と政府を批判する意見が、「そうだ」の声とともに出される一幕もありました。
(2008年2月26日 「しんぶん赤旗」)