県下の動き−県民のたたかい

消防職員の8割が広域化に否定的【08.04.07】

三重県が消防職員にアンケートを実施

 三重県は、県内に現在15ある消防本部を2013年4月から8本部に統廃合し、最終的には「県域消防本部」一つにまとめる消防広域化推進計画を策定していますが、県が実施したアンケートに対して、消防職員の8割近くが広域化に否定的な回答をしていたことが、このほど明らかになりました。

 アンケートは、15消防本部の職員2379人に対して、昨年10月から11月に実施。回答した2339人のうち、広域化に「賛成」は13.3%だったのに対し、「反対」は30.6%。「賛成ではないが時代の流れとして仕方ない」が46.9%でした。
「賛成ではないが・・・」は誘導尋問的な設問ですが、これを選んだ職員が広域化に否定的なのは明らかで、「反対」と合わせると77.5%になります。
 「広域化後の消防体制で最も不安を感じる点」としては、「広域約な異動に伴う地理不案内」が30.7%、「職員の処遇」が25.4%、「住民サービスの低下」が14.5%、「指揮命令系統などの統一」が11.7%でした。

 この間題で日本共産党三重県委員会は、国や県が広域化を押しつけるのではなく、消防力の充実・強化を図るために市町への援助を強めることが大事との立場で、各消防長や市町長と懇談を重ね、共感を広げています。
             (2008年4月6日 「しんぶん赤旗」)

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