県下の動き−県民のたたかい
国民の願い胸にー井上 哲士参院議員【08.06.06】
政治動かした瞬間
野党4党で提出した後期高齢者医療制度廃止法案が金曜日(6月6日)の参院本会議で可決されました。国民の声が政治を動かした瞬間でした。
参院厚生労働委員会では日本共産党の小池晃議員が答弁者となり、私が質問に立ちました。政府は「7割の人が、国保より保険料が低くなった」との調査結果を出して反論しようとしましたが、その恣意(しい)的調査対象が問題になり、しかも、実施前の説明とは
逆に低所得者のほうが負担増になっていたことで、いっそう怒りを広げることとなりました。
説明と逆なのは、それだけではありません。政府は、後期高齢者医療制度で「公費を重点的に充てる」と説明していましたが、私の質問で逆に老人医療費に占める国費の割合は昨年度より今年度のほうが下がっていることを認めました。
入院中の高齢者が月半ばに75歳の誕生日を迎えると大変な仕打ちがあることも追及しました。後期高齢者医療制度に保険が変わると、医療費が別計算となり、負担限度額分が二重に請求されるのです。
「誕生日のプレゼントどころか、その月は医療費が2倍。まるで長寿への懲罰だ」との指摘には与党からも驚きの声が上がりました。
質問すればするほど、廃止しかないとの思いを強くしました。残された会期、衆院での廃止法案成立へ、全力を挙げます。