県下の動き−県民のたたかい

いぜん隠ぺい体質ー石原産業【08.06.11】

中野たけし比例候補ら視察

 農薬の原料として有毒ガス「ホスゲン」を違法に製造していたなどで問題になっている石原産業の実態を調査するため、日本共産党の中野たけし衆院東海比例候補(三重2区重複)、萩原量吉県議らが6月11日、三重県四日市市の同社四日市工場を訪れ、本田敬夫副工場長の案内で、ホスゲンを製造していた施設を含めた工場内を視察しました。党四日市市議団らが同行しました。

 萩原県議らが産業廃棄物汚泥「アイアンクレー」の放射線量のデータを改ざんして外部に搬出していた問題について、基準超えのアイアンクレーの搬出量を質問すると、工場側は「数量を求めるにはいたっていません」と回答。ずさんな管理実態が明らかになりました。

 加藤清助市議団長が外部の処分場に不法に廃棄されたままになっている特定廃棄物の回収について質問。工場側は、覆士したことにより放射線量が基準値以下になったため問題はないと回答。これに対し加藤市議は、「覆土さえすれば持ち出しても構わないのか」と指摘しました。問題となっているホスゲン製造施設の撮影は、工場側に拒否されました。

 中野候補は「ホスゲン製造施設の撮影拒否など、この期に及んでまだ核心部分を隠そうとしている。体質そのものがあらわれている。ああいうことではまっとうな会社に変わることなどできない」と語りました。

 石原産業は6月2日、化学兵器へと転用できる有毒ガス「ホスゲン」の無届け製造などにより化学兵器禁止法違反(製造無届け)の疑いで三重県警から同工場と本社の家宅捜査を受けていました。同社はほかにアイアンクレーの不法投棄や工場火災の隠ペいなどの問題が明らかになっています。
                 (2008年6月13日 「しんぶん赤旗」)

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