県下の動き−県民のたたかい

石原産業不正で萩原県議質問【08.06.13】

県の対応にも問題点ー三重県議会

   一般会計補正予算案などの審議のために再開した三重県議会第一回定例会の本会議で6月13日、一般質問が行われ、日本共産党県議団を代表して萩原量吉議員が質問に立ちました。
 
 萩原氏は、石原産業の相次ぐ法令違反問題を取り上げ、県の対応の問題点をただしました。萩原氏は、県の公害企業への立ち入り検査が1994年と2004年の比較で、大気検査で四分の一以下に、排水基準検査で三分の一に激減していることを指摘。さらに、その立ち入り検査が事前に企業へ通報されていて、石原産業ではフェロシルトに廃液を入れる配管がその都度、偽装工作されていたと述べました。

 アイアンクレー(チタン廃棄物)の放射線量改ざん問題でも、1991年の厚生省(当時)通達でチタン製造工場内への立ち入り検査が義務付けられているのにもかかわらず、県は16年間、石原産業に一度もこの検査をせず、同社によるデータ改ざんを許してきたことを指摘。県の公害・環境行政の実態を厳しく批判しました。

 野呂昭彦知事は、石原産業の不正を見抜けなかったことについて「警察権力のような強制力を持たず、組織的に隠ペいを図られた場合、限界がある」と述べましたが、立ち入り検査の実態など具体的な指摘に対しては答弁に立ちませんでした。
                (2008年6月14日 「しんぶん赤旗」)

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