県下の動き−県民のたたかい

ホンダ雇い止めで報告会-鈴鹿【09.02.08】

違法な働かせ方を告発

   三重県の日本共産党北勢地区委員会は2月8日夜、鈴鹿市内で「ホンダ1760人雇い止め緊急報告・懇談会」を開きました。ホンダは先月、国内工場で働く期間工全員との雇用契約を4月末までに打ち切ると発表しました。同社鈴鹿製作所では1760人の大量解雇となり、市内に多数ある下請け企業でも人員削減が急速に進んでいます。

 集会では、石田秀三、森川ヤスエ両鈴鹿市議が、ホンダの大量解雇が地域に及ぼす影響や、ホンダヘの申し入れなど党のこの間の活動を報告。八田ひろ子衆院比例候補が、ホンダやトヨタが進める無法な解雇を厳しく批判し、「内部留保を使って雇用の確保を」との党の主張が世論として広がっていることを強調しました。

 さらに、全日本金属情報機器労組(JMIU)愛知支部の大平副委員長が、雇用と人権を守る労組のたたかいを詳しく説明。中野たけし衆院比例候補が雇用を守るたたかいへの共同を呼びかけました。

 日本共産党ホンダ支部からは、製造現場では3割以上が期間工という近年のホンダの雇用体制の異常さが指摘され、「期間工とはいえ同じ仕事をしているベテラン労働者が職場から突然いなくなるなど考えられない」と現場の混乱を紹介しました。

 ホンダ期間工の男性は「職場には非正規を守る組合がない。いいように使われている。JMIUなどがあることを知り勉強になった」と発言。別の期間工は「就業規則を見たことがなかった」とホンダが労基法の周知義務に違反している実態を告発しました。

 ホンダ関運企業の派遣社員からは、労働者に法の知識がないのをいいことに、人権を無視した労働が強要されている実態が生々しく語られました。
                   (2009年2月12日 「しんぶん 赤旗」)

Share (facebook)

▲ このページの先頭にもどる