県下の動き−県民のたたかい

働くルールを考えるシンポジウム開催-桑名市で【09.02.08】

派遣切りの実態報告-日本共産党がシンポ開催

   日本共産党北勢地区委員会が主催する「働くルールを考るシンポジウム」が2月8日、桑名市民会館で開かれ、派遣で働く労働者や外国人も含め100人以上が会場に詰めかけました。

 中野たけし衆院比例候補と石田正子桑名市議が司会を担当。バネリストとして元参院議員で衆院比例候補の八田ひろ子氏、みえ労連事務局長の唐沢克昭氏、全日本金属情報機器労組(JMIU)愛知支部副委員長の大平氏が発言しました。

 八田氏は、職を失った人の救済、非正規切り防止の緊急措置、派遣法の抜本改正の三課題を提起し、安易な人減らしの背景に、外資系株主を抱えて目先の利益を上げようとするホンダやトヨタの経営実態を指摘。人間らしく働けるルールをつくるために政治を変え、社会を変えることが必要だと訴えました。

 唐沢氏は県内の雇用状況を具体的な相談例を挙げて紹介し、労組が力を発揮する必要性を強調。大平氏は、コストダウンのために直接雇用の原則を覆して派遣労働を認めてきた歴史的背景を解明し、労働者の権利を守る具体的なたたかい方をアドバイスしました。

 フロアからも、派遣切りが進む職場の状況や中小業者、外国人の実態などが次々報告されました。
 年末に市内の大手工場の仕事を奪われた派遣労働者は「無責任すぎる、ひどい話」だと窮状を怒りを込めて報告。職場で派遣労働者を使う立場の男性は「彼らを一人でも救いたいと思ってきた。真剣に考える人がこんなにたくさんいることに驚いた」と話しました。
                    (2009年2月10日 「しんぶん 赤旗」)

Share (facebook)

▲ このページの先頭にもどる