県下の動き−県民のたたかい

国民の願い胸に-井上さとし参議院議員【10.02.25】

無条件撤去の思い強く

   外交防衛委員会の視察で2月23日、沖縄に行き、普天間基地の即時・無条件撤去への思いをいっそう強くしました。

 視察では、普天間基地全体を見渡せる高台から概要説明を受け、伊波・宜野湾市長と懇談しました。危険な基地を抱えている市長として、基地が撤去できるなら移設先はどこでもいいという主張になりがちですが、伊波さんは辺野古への建設にも反対されています。

 その理由を改めて伺うと、「沖縄は戦争中に無法に土地を奪われ、戦後も銃剣とブルドーザーで奪われて米軍基地がつくられた。県民が反対するなかで再び、新しい基地を建設することはあってはならない」と明快。「住宅が密集し、学校もある場所での飛行場の運用は米本国では決して許されない。一刻も早い基地の返還を」と強調されました。

 そのあと普天間基地内で、在沖海兵隊の副司令官らから概要説明。この中で、海兵隊側からの発言に驚きました。「小学校も大学も米軍がつくったのではない」「基地の近くに建設することを制限しなかった政府と宜野湾市の問題」だというのです。無法に広大な土地を奪って基地をつくりながら、その周辺に住宅や学校を建設した方が問題だとは! こんな居直った態度では騒音被害や米兵犯罪がなくならないのも当たり前です。

 帰りのバスではこの発言に視察参加の各党からも批判の声が上がりました。危険な基地はどこに移設しても同じ。無条件撤去しかありません。
                   (2010年2月25日  「しんぶん 赤旗」)

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