県下の動き−県民のたたかい
三重・松阪 重度障害者の施設増設訴え【12.09.22】
父母の会会長 河江党准中央委員らと懇談
日本共産党の河江明美衆院東海比例予定候補と中川たみひで同三重4区予定候補は21日、三重県松阪市庁舎で、「嬉野肢体不自由児者と父母の会」の後藤正典会長と面会し、公的助成による重度障害者の一時入所施設の開設など、切実な訴えを聞きました。松田千代、今井一久両松阪市議が同席しました。
後藤氏らはこの日、山中光茂松阪市長に同趣旨の要請をしましたが、国政の問題として国にも訴えたいということで、河江氏らとの面談になったもの。
後藤氏は、37年前の出産事故で重度の脳性まひを負った子を妻とともに介護していますが、自身も高齢になって体調不良で入退院を繰り返し、その都度、全面介助が必要な子を預ける施設がなく、長時間一人きりにしておくなど綱渡り的な状況でしのいでいるといいます。
以前は民間で重度の障害者を受け入れる施設がありましたが、障害者自立支援法が施行され「措置」が「契約」になってからは、どこも採算が取れないとして一時入所やデイサービスをやめてしまっています。
後藤氏らは、自立支援法のために、多くの重度障害者と親が水面下で大変な状況に置かれているとして、行政による実態調査の実施や、自立支援法の早期廃止なども強く訴えました。
河江氏と、家族に障害者を抱える中川氏は後藤氏らの訴えに「ぜひ国政で取り上げたい」と応じていました。
(「しんぶん赤旗」2012年9月22日付けより)