県下の動き−県民のたたかい
改憲阻止へ共同大きく【14.04.08】
三重県内の全「9条の会」が共催
三重県内27の「9条の会」が5日、渡辺治・一橋大学名誉教授を講師に招いた合同緊急講演会を津市で開きました。
一橋大学名誉教授 渡辺治さん招き講演会
安倍政権の改憲への暴走を食い止めようと急きょ企画されたもので、県内すべての「9条の会」が共催した講演会は初めて。会場の県教育文化会館には、約320人が平和への熱い思いを持ち寄り、ホールは超満員になりました。
渡辺氏は、歴代自民党政権の改憲への動きと改憲を阻んできた国民の運動を振り返った上で、改憲をめぐる現状について、アメリカのオバマ政権が「解釈改憲で自衛隊を『戦争する軍隊』にし、米軍の手足となればいい」と考えているのに対し、今の安部首相は、中国に対抗するアジアの軍事・政治大国をめざし、アメリカが嫌がっても「戦争する国」への明文改憲に執念を燃やしていることを指摘しました。
その上で渡辺氏は、改憲を阻止するためにかつてない国民的共同をつくる必要があると強調。60年安保闘争当時とは異なる新たな共同の条件として、原発やTPP(環太平洋連携協定)反対運動にみられる地域の運動の力量、保守の安倍政権にたいする危惧と離反、市民運動の力の増大、女性の力、中高年の力の5点を挙げ、国民的共同づくりへ「9条の会」の奮起を呼びかけました。
講演後の会場では、各「9条の会」代表が壇上に並んで決意を表明。参加者は閉会後、市内をパレードして「憲法9条を守れ」「集団的自衛権行使容認反対」などと市民にアピールしました。
(「しんぶん赤旗」2014年4月8日付けより)