県下の動き−県民のたたかい

平和守るには声あげること【16.08.09】

中高生向け憲法カフェ 三重・四日市

「憲法って何だ?」。三重県四日市市内で6日、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の芦葉甫弁護士(リベラ法律事務所)を招いて、「中高生のための憲法カフェ」が初めて開かれ、小中学生ら20人が参加しました。秘密保護法を考える四日市の会が主催。

 芦葉氏は、紙芝居「王様をしばる法」を使って、「憲法は権力者が好き勝手できないようにするためのものです。憲法で国民は守られているからこそ好きに本を書いたり、デモをしたりすることができます。憲法は見えないところで私たちの生活を保障しているんです」と説明しました。

 さらに芦葉氏は、「安保法制が国会で可決されたので、このままの道を突き進むと憲法の平和主義が踏みにじられ、日本が海外で戦争する国になってしまいます。平和な日本であり続けるには、主権者一人ひとりが政治について考え、憲法を守ろうと声を上げることが重要です」と訴えました。

 参加者との意見交換では、学校で詳しく政治を学ばないので、若者が政治に関心を持ちにくい問題点が出されました。

 最後に、芦葉氏が参加者へ宿題として「政府はなんで憲法を壊してまで戦争をしたいと思うのか、ぜひ考えてください」と話しました。

 男子中学生(15)は講演後、さっそく芦葉氏に宿題の回答を迫り「父から日本が戦争したいのはアメリカの機嫌をとるためだと聞きました」。芦葉氏は「アメリカのいいなりということもあるけど、戦争をするともうかるから大企業優先の政治をして選挙で票をとって、自分たちの政権を維持したいという思いもあるんだ」と紹介。男子中学生は「国民のための政治じゃないですよね。政治が政治家のためのものになっているのはおかしい」と語気を強めました。

 小学生の女の子(11)は「憲法のことを知れてよかった。中学校で早く習いたいと思った」と感想を寄せました。

(「しんぶん赤旗」2016年8月9日付けより)

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