県下の動き−県民のたたかい
軍事研究拒否を要望【17.02.25】
三重大学に57団体連名
三重県内の学術団体や市民団体の代表らが22日、三重大学(津市)を訪れ、防衛省の軍事技術研究に協力しないよう、駒田美弘学長に申し入れました。
申し入れ書は県内各地の学術団体や市民団体など計57団体の連名で作成されました。
申し入れでは、大学の研究と教育は教員・学生の相互信頼のもとに自由闊達に行われるべきものだが、軍事研究は当初は基礎研究であっても、ひとたび軍事への応用が可能になれば秘密研究に移行せざるをえないと指摘。防衛省の「安全保障技術研究推進制度」による研究資金は一切受け入れないよう強く求めました。
三重大学名誉教授の高山進氏や市民団体の代表らは「軍事研究に加担しないことが総合大学の使命だ」「戦争の準備であるはずの軍事研究は許されない」などと訴えました。
駒田学長は「皆さんからの心配は重く受け止めたい。資金への応募はしていない」と述べ、国からの大学への予算が削減されていることに苦言を呈し、「日本学術会議の動向に注視して、大学全体で意見をまとめていきたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2017年2月25日付けより)