県下の動き−県民のたたかい

「軍学共同」の危機を考える【17.08.27】

三重で講演会

 教育の民主的発展を願う三重県内の教職員でつくる「みえ教職員懇話会」は20日、津市内で約50人の参加で講演会を開催。三重大学の尾西康充副学長が「軍学共同と大学教育の危機」と題して講演。元北勢高委員長の大野章さんが、「『教育勅語』をすり込まれた世代から」と題して、自ら受けた「教育勅語」の教育を紹介しました。

 尾西氏は、大学での軍学共同の動きを紹介。その中で三重大学は、今年の春、役員会で軍事研究は行わない方針を決定したと報告。また大学では「地域創生」がキーワードになっているが、政府が狙っているのは産業振興だけと批判。軍需や産業振興のみではなく、大学が地域の声を取り上げ、大学と地域が真の意味で連携した活動が重要と指摘しました。

 参加者から、政府が人文学部を国立大学から廃止する動きに対しての批判や、産学共同の動きや研究者の軍事研究に対する倫理教育についての質問が出されました。

(「しんぶん赤旗」2017年8月27日付けより)  

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