県下の動き−県民のたたかい
市民が望む図書館に【17.09.01】
三重・亀山 あり方考える「会」発足
三重県亀山市で8月26日、「より良い図書館をめざす会」の発足式が行われました。約50人が参加。会は「亀山市民の望む図書館づくりが実現できるよう、図書館のあり方について考え、提案していく」を目的にしています。
亀山市は、JR亀山駅前再開発事業のビルに図書館を移転する計画を6月の市議会で突然発表しました。この計画に驚いた市民が、図書館づくりに市民の声を反映させようと「準備会」を立ち上げ、7月に図書館前で移転についてのシール投票を実施し、市の担当者を招き市民向けのトーク集会なども行いました。シール投票では、移転反対が86%でした。
代表に決まった中嶋千絵さん(68)は「(図書館を)駅前開発の人寄せパンダにするのかと思った。図書館は文化の元。亀山にすばらしい図書館をつくりたい」と述べました。
発足式では、椙山女学園大学の山本昭和文化情報学部教授を迎えて、「図書館づくりを考える」と題した講演会も開催。山本氏は、公立図書館とは「社会的に重要な施設」とし、市民参加で市民が望む図書館をと訴えました。さらに文化を考えると民営化は出てこないと指定管理者制度を批判しました。
参加した女性(34)は、「同規模の市町と比べて亀山の図書館は、とても貧弱だということがわかった」と述べました。
(「しんぶん赤旗」2017年9月1日付けより)