選挙情報−地方選挙
岡野市長候補、4市議候補必ず-24日告示(津市長・市議選)【10.01.08】
中3まで医療費無料化、高齢者無料バス券支給を
県都・津市の市長選・市議選の告示が1月24日に迫りました。
投開票は31日。日本共産党からは、市長選に岡野恵美氏(57)が出馬。
市議選(定数36、2減)には豊田みつはる(61)、和田甲子雄(61)、藤本ともこ(48)=いずれも現=、長谷川ゆきこ(57)=新=の4氏が出馬して、定数減の中で前回と同じ4議席獲得を目指します。
市長選は今のところ、岡野氏と現職の松田直久氏(55)無=の一騎打ちのもよう。市議選には、43人前後が出馬する見込みで、71人が出馬した前回選挙と打って変わって少数激戦になり、当選ラインが大きく上がります。現有5議席の公明は候補を4人に絞ります。
津市では、国の政治の流れに逆行して、自民・公明と民主が相乗りした「オール与党」の古い枠組みが続いていて、市長と与党の“なれ合い”による政治の停滞もあり、市民のくらしと願いに背を向けた市政になっています。
子どもの医療費無料化年齢の拡大は全国的な流れで、県内でも亀山市や鳥羽市をはじめ多くの自治体で中学校卒業までの無料化を実施していますが、津市は小学校入学前までのままです。昨年12月議会には、「中学校卒業までの医療費無料化を求める」請願が約5500人分の署名とともに市民から出され、日本共産党議員団が紹介議員になりましたが、自民、公明、・保守系、民主系のすべての会派がこれに反対し、不採択にしてしまいました。
高齢者の生活支援施策でも、津市は74歳以上の人にこれまで支給していた40回分の無料バス券を廃止してしまいました。廃止したのは、東海各県の県庁所在地で津市だけです。日本共産党は、昨年3月議会に「寿バスカードを市内全域の70歳以上の高齢者に支給する」条例案を提出しましたが、民主系議員が反対討論。他のすべての会派も反対し否決してしまいました。
市民のくらしを守る為に国にモノを申すという点でも、日本共産党が紹介議員になった「最低保障年金制度の創設を求める」請願や、「後期高齢者医療制度の廃止を求める」請願に、他のすべての会派が、「国の制度だから仕方がない」と反対しています。
日本共産党議員団は、前回選挙で公約した「全市での中学校給食実施」を粘り強く主張し、2011年度かの実施にこぎつけました。 日本共産党以外のすべての会派の議員が参加していた海外視察(年120万円)も、この間に廃止させ、政務調査費を20%削減。削減分を福祉予算に回しました。
選挙戦に向けて岡野市長候補と市議4候補は、中学卒業までの医療費無料化実施や高齢者無料バス券支給などの政策を掲げて、日本共産党市議団が積み上げてきた豊かな実績とともに押し出し、くらしを守り、政治を前に進める党の役割を強調。「市長選での日本共産党への1票の値打ち」「市議選での日本共産党議席の値打ち」を草の根から大きく広げようと、全力を挙げています。
(2010年1月8日 「しんぶん 赤旗」)