選挙情報−地方選挙
現有4議席の確保必ず【13.12.27】
政策と豊かな実績前面に
三重県の県都・津市の市議選(定数36)が来年1月19日告示、26日投票で実施されます。日本共産党からは、豊田みつはる(65)、藤本ともこ(52)、長谷川ゆきこ(61)=いずれも現=、中川たみひで(46)=新=の4候補が立候補し、現有4議席の絶対確保をめざします。和田甲子雄議員は今期で勇退します。
日本共産党中部地区委員会は、今回の市議選が党大会直後に行われることも指摘し、党が勝利できるかどうかは「津市や三重県の今後を左右するだけでなく、わが党の躍進の流れを持続・発展させていくうえで極めて重要」だと位置付け、「安倍自公政権の暴走への市民の怒りを示すうえでも党の勝利が大きな意味を持つ」と強調しています。
さらに、前回わずか300票差で失った県議選津市選挙区の議席を再来年の選挙で確実に取り戻すためにも大幅に得票を伸ばしての勝利が求められるとして、支持者・後援会員に奮起を呼びかけています。
暮らしに不安
現在の津市議会は、日本共産党議員団以外は事実上の「オール与党」議会で、市民の願いに背を向け、暮らしに冷たい市政を後押ししています。
市議選を前に日本共産党が実施した市民アンケートでは、「暮らしが不安」との回答が圧倒的に多く、その理由として「年金の減少」「国民健康保険料・介護保険料が高い」「医療費がかかる」が上位を占めています。
津市では2011年に国保料が値上げされ、12年には介護保険料が値上げされましたが、これらの値上げ案に日本共産党議員団以外すべての会派の議員が賛成しました。市民の切実な要求である「消費税引き上げ反対を求める請願」や「子ども医療費の病院窓口無料化実施を求める請願」などには党議員団以外の議員が反対し、不採択にしています。
議員の旅費を定額支給でなく実費支給に変えようとの日本共産党議員団の提案は他会派の議員が理由も述べずに拒否し、税金の無駄遣いを続けています。
財源示し訴え
こんな中でも日本共産党議員団は、市民の願いを代弁して積極的に政策を提起し、市政を前に進める役割を果たしてきました。
前回市議選で公約した「子ども医療費の無料化年齢引き上げ」は署名集めなど市民運動とも力を合わせて、入院は中学校卒業まで、通院は小学校卒業までの無料化を実現しました。中学校給食の市内全域での実施も実現しています。
選挙戦に向けて党中部地区委員会と4候補は、高すぎる国保料の1世帯1万円引き下げを財源も示して訴え、子ども医療費の病院窓口での無料化と中学校卒業までの通院医療費無料化、住宅リフォーム助成制度の実施などを公約に掲げています。地震・津波・水害対策の強化や救急医療体制の充実策なども具体的に提案しています。
選挙戦には今のところ39人前後が立候補の動きを見せており、少数激戦になるもようです。党地区委員会は、政策とともに党議員団の豊かな実績を押し出し、暮らしを守る党の役割を強調。「党の4議席こそが市民要求を実現する確かな力になる」と広く市民に訴えています。
(「しんぶん赤旗」2013年12月27日付けより)