選挙情報−参議院選挙
市民が後押し 野党共闘加速【16.07.05】
三重・芝候補「未来変える流れ」
「市民連合みえ」が選挙戦の前面に立って進めています。「みんなのための政治を、いま。」と書いたピンクのプラカードを作成。無党派市民や子育て中の母親らが自分の子や孫のため、「戦争する国」に抗議する訴えを繰り返しました。
「安倍暴走止める」
芝候補は「どこに行っても、ピンク色の波が揺れている」と感謝します。政党や組合に支えられた従来の選挙と違い、市民や他の野党の願いも背負う立場に「責任を感じる」とのべ、「みなさんの思いは安倍政権の暴走を止めること。三重から始まった新しい流れが、未来を変える本当の政治です」と、安保法制廃止、立憲主義の回復を呼びかけました。
民進党の選対関係者は「市民連合が幅広い人が応援してくれる雰囲気をつくってくれた。普段政治に参加しない人も、入りやすくなっている」といいます。
共産党の頑張りに
共同には曲折がありました。候補者の一本化で合意したのは5月下旬。その後も野党で統一した行動がなかなか組めませんでした。その中で共産党は、芝統一候補の押し上げへ、ビラ配りや電話掛けに尽力しました。
市民連合呼びかけ人の岡歩美さん(25)は「共産党は自分の候補じゃないのに頑張っている。その姿を見て、芝さんも野党への感謝を演説のたびに口にするようになりました」と話します。
野党が共闘する姿に、市民も勇気を与えられています。「最初は自分が動いても意味ないと思った。でも、どんどん変化して、ここまで来た。与党は野合と批判しますが、なぜ野党が手を組んだのかを言わない。共闘は市民が望んだんです」
対して、自民党も安倍晋三首相が7日に3度目の三重県入りをするなど、岡田克也・民進党代表の地元で議席獲得に執念を見せます。芝候補は「すべての人のためにたたかう。そのために答えは一つ。勝たなければならない」と力を込め訴えています。
(「しんぶん赤旗」2016年7月5日付けより)