選挙情報−地方選挙

初の党複数議席を獲得【23.05.11】

教訓生かし切り崩し防ぐ

鳥羽市の日本共産党と後援会は、統一地方選後半戦(4月23日投開票)の鳥羽市議選(定数13、1減)で市政史上初の党複数議席を獲得し、党への期待に確信を深めています。

鳥羽市での複数議席挑戦は1999年、2019年(前回)に続き、3回目。前回は定数14で、最下位当選者と12票差で惜敗しました。今回は定数減の中、現職の戸上健氏(77)が643票(6位)、新人の中村浩二氏(42)が499票(13位)で次点と4票差で競り勝ちました。両氏の合計得票は1,142票(得票率11・25%)で、22年の参院比例票の2・88倍でした。

ニュースで信頼
自然豊かな鳥羽市ですが、近年は環境破壊が進み、気候危機の影響とみられる養殖用カキ被害も発生。人口減少や基幹産業の漁業をはじめとする後継者不足のほか、党鳥羽支部の市民アンケートでは生活に困窮する市民の声も寄せられています。
党は、20年のカキ被害で本村伸子衆院議員とともに現地調査し、農水大臣と地元漁協との懇談を実現。市議会に市民の願いを届け、学校のエアコン設置や女子トイレへの生理用品常備、国保税軽減、全商店で使える1万円の商品券など、豊富な実績を挙げてきました。
戸上氏は3期12年、市内全町内会を回る「青空懇談会」や、毎月1回の「鳥羽民報」、毎週の議員ニュースを欠かさず発行。市民から「市政のことがよく分かり楽しみ」など喜ばれ、党への信頼を広げてきました。
中村氏は、中学校卒業後、飲食店や物流会社での勤務経験を生かし「生きづらさを抱える青年の状況を変えるためにも、党が2議席へ前進し、市民へ寄り添う市政に変えていきたい」と立候補を決意。昨年11月以降、支持者訪問や後援会ニュースの発行、街頭宣伝などに取り組み、地域の要求を聞き取りました。

他市からも応援
支部・後援会は「複数議席挑戦を今度こそ必ず実らせよう」と奮起し、支持を約束した人へ「あなたのほかに支持してくれる人を頼みたい」と「折り入って作戦」にも必死に取り組みました。
これまで市議選で主力になってきた鳥羽支部員のほとんどが中村選対で活動し、戸上選対では「健さんの議席を無くしてはいけない」と応援する後援会や地元の人々に依拠して支持拡大を追求する初めての試みにも挑戦しました。
さらに前回、党新人候補が相手陣営から支持者切り崩しを受けて議席獲得を逃した教訓を生かし、今回は他市からの応援も受け、最終盤、支持を約束した人への再度のお願いに力を集中しました。
戸上、中村両氏は、学校給食無償化や敬老パス、自然環境や漁業を守ることなどを公約に掲げ、「2議席になれば議案提案権を獲得でき、市民の要望をさらに市政に反映できる」と訴え。市民から「願いが届く市政をつくって」「共産党を増やしたい」「給食無償化はお願いしたい」などの期待が寄せられました。
鳥羽支部の山下直樹支部長は「両選対ともに支持拡大で大奮闘し、他陣営からの切り崩しを防いだことが2議席獲得につながった。中村さんには地域で愛される議員になれるよう、戸上さんとともに頑張ってほしい」と喜びを語ります。
戸上市議は「市民の苦難・苦境に立ち向かうために、中村さんというパートナーを得て、一層力を尽くしたい」、中村市議は「市に物を言ってほしいという共産党や私自身に対する期待を感じている。公約実現とともに、市民から見える活動を大切にして頑張りたい」と決意を表明しています。

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