県下の動き−県民のたたかい

「赤福」偽装問題-三重県議会全員協議会で【07.10.31】

萩原県会議員が県の対応の甘さ指摘

 30日に開かれた三重県議会全員協議会で「赤福」(同県伊勢市)の偽装問題が取り上げられ、不正製造の通報を県が昨年から2回受け、それぞれ立ち入り検査を実施したものの、不正を見抜けなかったことが明らかになりました。
 向井正治健康福祉部長の答弁によると、県に対して昨年8月と今年1月の2回、「赤福が不正な製造をしている」との匿名の通報があり、保健所がそれぞれ立ち入り検査をしたものの、いずれも問題がないと判断していました。

 日本共産党の萩原量吉県議は、赤福が観光施設「おかげ横丁」を開設するに当たって、県が年5.94%の利子を補てんし、15億円を無利子で貸し付けていたことなどを指摘。さらに石原産業の産廃偽装を県が見逃した問題を例に挙げ、「県とのかかわりの深い企業だから、対応に甘さがあったのではないか」と指摘しました。

 野呂昭彦知事は、赤福の不正を見抜けなかったことは陳謝したものの、萩原議員の指摘に対しては「他県でも同様の問題が起きているが、営業禁止にしたところはない」と、厳しく対応していることを強調しました。
                   (2007年10月31日 「しんぶん赤旗」)

Share (facebook)

▲ このページの先頭にもどる