県下の動き−県民のたたかい
石原産業社長ら参考人招致-三重県議会【08.07.14】
会社ぐるみの責任明確にー共産党議員追求
三重県議会の生活文化環境森林常任委員会は14日、石原産業の織田健造社長や藤井一孝四日市工場長を参考人招致し、一連の不正や事故への対応策などをただしました。
織田社長は、すべての情報が経営陣にすぐに上がってくるよう、現在大阪市にある本社機能の一部を四日市工場に移転させることや、老朽化した設備の改善のために今年度は例年の2倍、110億円の設備投資費を計上していることなどを説明しました。
日本共産党の真弓俊郎議員は「地域住民でもある従業員のことを第一に考えることが大事」だとして、OBも含めて有害物質を扱った従業員の健康チェックを要求。織田社長は「過去の従業員の健康も調査すべく、リストアップをしている」と答えました。
萩原量吉議員も傍聴席から発言を求め、同社の不正の背景に、会社全体がコスト削減や「ゼロエミッション」(ある産業での廃棄物を別の産業の原料として使い、排出ゼロにすること)を進めてきたことを指摘し、「個人責任でなく『会社ぐるみ』の責任を明確にすべき」だと強調しました。
(2008年7月16日 「しんぶん赤旗」)