県下の動き−三重県委員会からのお知らせ

採用試験の合否-県議に事前連絡【08.09.02】

05年度以降三重県調査で判明

 三重県の職員や教員採用試験など同県が行う六つの試験で2005年度以降、合否結果を県議ら延べ約100人に事前連絡していたことが9月2日、三重県の調査で明らかになりました。

 今年7月の同県職員採用試験で人事委員会事務局長が合否結果を県議2人に事前連絡していたことが判明したことを受けて県は、05年以降に行った62種頼の試験について調査していました。その結果、05、06年度の教員採用試験で各年度約30件、県職員採用試験で各年度10数件、警察官採用試験、危険物取扱者試験、調理師試験、ふぐ取扱講習会認定者試験でも数件ずつ、担当職員らが県議らの求めに応じて発表前に合否を伝えていました。県職員への″口利き″を文書化して情報公開の対象にすることになった06年12月以降は、今年7月の県議2人への事前連絡だけだったといいます。

 県では、いずれの試験でも「合格の働きかけはなく、合否決定のプロセスには問題なかった」としています。 日本共産党の萩原量吉県議は「事前連絡を依頼した県議の名前を公表し、責任を明確にする必要があります。7月の職員採用試験での県議の名前も明らかにされていませんが、分からないはずがない」と指摘しています。
(2008年9月23日 「しんぶん 赤旗」)

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