県下の動き−県民のたたかい
伊勢市で市田書記局長が訴え【08.09.28】
日本共産党を伸ばし「二つの政治悪」転換を
日本共産党の市田忠義書記局長を迎えた演説会が9月28日、伊勢市で開かれました。同市で党幹部の演説会を行うのは34年ぶりです。日本共産党南部地区委員会は900枚のポスターをはりだして宣伝。初めて20台のバスを貸し切り、離島からの参加もうまれるなど三重5区内から、かつてない多くの人が集まりました。
NHK、民放のテレビ番組に出演したあと演説会に駆けつけた市田氏は、行き詰まった自公政治への反省も打開策も示せない麻生新内閣の姿を鋭く告発しました。
そのうえで、大企業中心・アメリカいいなりの政治の中身を「大本から変える」と訴える日本共産党の提案を、暮らし・平和に関する国民の切実な課題に寄り添って説明。▽後期高齢者医療制度の廃止▽人間らしい働き方のルールをつくる▽食の安全の確立▽憲法を踏みにじり自衛隊を海外派兵する政治の転換、という角度から詳しく解き明かしました。
このなかで、市田氏は、大問題になっている汚染米流通の原因についてふれ、?義務付けられてもいないのにアメリカに義理だてして米を毎年77万トンも輸入していること?規制緩和で流通を市場まかせにしてきたこと-を丁寧に説明。「この二つが重なって、汚染米がとめどなく国民の口に入るようになった」と自民党農政の責任を厳しく指摘しました。
さらに、市田氏が、国民の暮らしをよくし、誰もが安心できる平和な社会をつくろうと思うと、必ず大企業中心、アメリカいいなりという「二つの政治悪」にぶつかると指摘。農業問題でも、アメリカの農産物と競合するものは日本でつくるなという「アメリカの圧力」、アメリカに工業製品を買ってもらうかわりに農産物市場をあけわたせという「財界の圧力」があることをあげ、「ここにメスを入れられるのは日本共産党だけ」と強調すると、会場は大きな拍手に包まれました。
伊勢市在住の男性(34)は、「過剰な報道で盛り上げ麻生さんを首相にしたものの、国民はついてきていない。大企業、アメリカいいなりの根本原因を指摘している日本共産党に今度こそ議席を伸ばしてもらいたい」と話していました。
(2008年9月29日 「しんぶん 赤旗」)