県下の動き−県民のたたかい

政治による虐待だ-子どもの「無保険」【08.10.30】

真弓三重県議-野呂知事を追及

 曰本共産党の真弓俊郎三重県議は、10月30曰に開かれた県議会予算決算常任委員会の総括質疑で、「無保険」の子どもの問題を取り上げ、野呂昭彦知事の姿勢を厳しく批判しました。 

 「無保険」の子とは、国民健康保険料を滞納して保険証を収り上げられ、無保険状態になった家庭の子のこと。真弓議員は9月の県議会一般質問でも、共産党の独自調査で無保険の子が県内に1000人以上いることを指摘、県当局に対応を迫りました。

 今回の質疑は、厚生労働省が全国調査の結果を公表し、三重県での無保険の子の数が異常に多いことが、改めて明らかになったのを受けてのもの。

 三重県の無保険の子の数は1254人で、このうち就学前の子は336人(9月15曰現在)。滞納世帯数に比べた保険証取り上げ率が全国トップクラスの同県では子の数も多くなりますが、とくに就学前の子の数が多く、保険加入世帯全体の子の数に対する比率は全国平均の5倍に達しています。

 真弓議員は、三重県の全国に比べた異常さを指摘し、「病院に行きたくても行けない子どもを放置してきた」野呂知事の責任をただしましたが、知事は「実施主体は市町」だとし、「政治による子どもたちへの虐待ではないか」との追及にも、一般的な児童虐待防止策にすりかえて答弁するなど、責任回避に終始しました。
             (2008年11月2日 しんぶん「赤旗」)

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