県下の動き−県民のたたかい

公務員給与7.8%減で試算【13.05.29】

三重県経済は90億円減

みえ労連など発表

 三重県労働組合総連合(みえ労連)と、みえ公務労組連絡会は23日、県内公務員の給与を政府の要請通り平均7.8%減額した場合、県経済への波及効果は約90億円のマイナスになるとの試算を発表しました。

 政府は震災復興財源に充てるためとして国家公務員給与を2012年度から2年間、平均7.8%減額しており、地方公務員にも13年7月から同様の給与減額を求めて、それを前提とした地方交付税の削減を決めています。

 みえ労連は、教員や警察官などを含む県内自治体の正規職員4万3850人の給与が7月から来年3月までの9ヶ月間、7.8%減額されたと仮定し、県の「産業関連表:注」で経済波及効果を試算しました。

 その結果、県経済への波及は、直接と間接を合わせて90億4000万円のマイナス効果となり、439人の雇用が失われ、県・市町税は2億7000万円の減収になります。

 みえ労連では、地方公務員の賃金が民間の賃金にも大きく影響し、地域での消費を後退させて経済を疲弊させることを改めて強調。各自治体首長に公務員給与の減額をやめる“英断”を下すよう強く求めています。

(注)産業関連表:一定期間の地域の経済活動、産業間の生産・販売等の取引を統計表としてまとめたもので、経済波及効果分析などに利用。三重県では5年ごとに作成。


(「しんぶん赤旗」2013年5月29日付けより)

Share (facebook)

▲ このページの先頭にもどる