県下の動き−県民のたたかい
「絶対あかん」と子どもたち【13.08.14】
戦争の話を聞く会 津市
三重県津市の育生地区学童保育くるみ会で12日、「戦争の話を聞く会」が開かれました。みえ医療福祉生協の育生支部が地域の子どもたちに平和の大切さを伝えようと毎年夏休みに開いている行事です。
今年の語り手は、津市在住の下井俊子さん(79)と、四日市市在住の坂牧幸子さん(69)。
神戸で空襲に遭った下井さんは、田んぼに浸かって焼夷(しょうい)弾から逃れた体験や終戦直後の苦しい生活を詳しく紹介し、「もう戦争はいや。でも当時はそのことを口にも出せなかった」と、平和であることの幸せを子どもたちに語りかけました。
赤ん坊のときに長崎で被爆した坂牧さんは、生き残った家族や親しい人たちが長い間原爆症に苦しみ亡くなっていく様子を語り、福島原発事故での放射能汚染の不安にも触れて「これからのあなたたちのためにも核兵器廃絶運動をがんばって続けたい。平和な世界を実現するために、一緒に歩んでいきましょう」と呼びかけました。
話を聞いた子どもたちからは「戦争はすごく恐ろしいものだと思った」「今は食べものとかいっぱい食べれて平和だなと感じた」「もう戦争は絶対起こしたらあかんなと思った」など率直な感想が聞かれました。子どもたちは「核兵器全面禁止のアピール」署名を家族にも呼びかけようと話し合っていました。
(「しんぶん赤旗」2013年8月14日付けより)