県下の動き−県民のたたかい
TPP “大企業のための策定”【13.12.14】
三重大で参加反対学習会
環太平洋連携協定(TPP)問題の学習会が12日、三重県津市の三重大学内で開かれました。県生活協同組合連合会などでつくる実行委員会が県内11市町で開いている連鎖学習会「TPP参加許すな!三重県民拡散アクション」の一環。料理研究家で『サルでもわかるTPP』著者の安田美絵氏が講演しました。
安田氏は国内農業が衰退し食料自給率が低下することをはじめ、農薬や遺伝子組み換え作物の流入で食の安全が脅かされること、損害を受けたと主張する外国企業が進出先の政府を訴えることのできるISD条項で、国が投資家に訴えられ外国企業の利益が優先されることなど、TPP参加がもたらす危険性を詳しく紹介し、「TPPは国民のためではなく大企業のための協定であることは明らか」だと指摘しました。
その上で安田氏は、TPPを止めるために反対の声を上げ人に伝えること、さらに、アメリカが押し付けてきた食習慣の転換など暮らしを変えるよう参加者に呼びかけました。
学生の方は「TPP参加はもう止められないと思っていたが、話を聞いて、諦めたらあかん。取り返しがつかないことになると思った。学生にももっと聞いてもらい、議論し行動していかなければ」と発言していました。
(「しんぶん赤旗」2013年12月14日付けより)