県下の動き−県民のたたかい
住民の声生きる地域づくりへ【14.05.31】
三重県社保協総会 三重短大教授が講演
三重県社会保障推進協議会の第15回総会が29日、津市内で開かれ、長友薫樹・三重短大教授が「社会保障『改革』の現状と運動課題」と題して記念講演しました。
長友氏は、政府が「自助、共助」や「自己責任」を強調して進める社会保障制度改革のねらいを「公的責任からの脱走と、市場化」だと指摘し、「社会保険は自助の共同化、助け合い」というのは歴史の逆行で、自助や共助では対応できない問題だからこそ社会保険が整備されてきたと強調しました。
長友氏は「社会保障には住民共同の歴史がある」とし、歴史に学びながら、住民の側からあるべき社会保障を描いていく必要があると指摘。「憲法が生きる、住民の声が生きる地域づくり」への積極的な参加を改めて呼びかけました。
総会では、「生存権がみえる会」と連携して生活保護基準引き下げの不服審査請求などを支援することや、県福祉医療費助成制度による医療費窓口無料化の実現をめざすことなど新年度の活動方針を確認し、林友信会長、堀尾茂貴事務局長ら役員体制を決めました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月31日付けより)