県下の動き−演説会・集会
リニア計画 国民にツケ【14.08.13】
三重 党2市議団が講演会
三重県亀山市で9日、リニア中央新幹線をテーマにした講演会が開かれ、千葉商科大学院の橋山禮治郎客員教授が講演しました。
同市ではリニアの中間駅誘致に14億円もの基金を積み立てていますが、リニア計画の実際を知る市民が少ないことから日本共産党の亀山市議団と鈴鹿市議団が、まずはリニア計画を理解しようと講演会を主催しました。
橋山氏は冒頭、「リニアや原発など国の重要な政策の決定には『政治家に白紙委任』ではなく、国民一人ひとりがもっと賢くなって関与していくことが求められる」と強調しました。
その上で橋山氏は、リニア計画について、速いというだけでは事業の必要性はないことや採算は絶対に合わないこと、大深度地下でのトンネル掘削技術、大量の残土処理問題、電磁波の発生など技術や環境面で数々の問題点があることを詳しく指摘。リニア計画を中止させたドイツの政策判断も紹介し、「『負の投資プロジェクト』になることは確実。国民にツケを回すことは許されない」と日本でのリニア推進に警鐘を鳴らしました。
(「しんぶん赤旗」2014年8月13日付より)