県下の動き−県民のたたかい

自衛官勧誘パンフに県教委名【14.09.20】

みえ教職員懇など抗議

 自衛隊三重地方協力本部が作った自衛官勧誘パンフレットに三重県教育委員会が名前を連ねている問題で、みえ教職員懇話会など5団体が19日、県教委に抗議し、パンフから県教委名を削除するよう要請しました。

 抗議には15人が参加し、日本共産党の萩原量吉前県議が同席しました。県教委は山口顕次長らが応対しました。

 自衛隊は近年、自治体を巻き込んだ自衛官募集活動を強めていますが、自衛官勧誘パンフの表紙に県教委が名前を連ねたのは全国で三重県だけです。

 みえ教職員懇などは「県教委がパンフに名前を記して自衛官募集を行うことは、憲法の趣旨を踏みにじり、憲法尊重擁護義務にも反する」と批判。防衛省の依頼を協議や決裁もなく決定したことは「教育基本法に示されている行政からの独立を放棄したもの」だと指摘し、県教委の自主性・中立性を堅持し、憲法を守って子どもたちの平和な未来を築くために全力を挙げるよう求めました。

 県教委側はさまざまな職業の一つとして自衛官という職業についての理解を促す内容であれば協力する」との立場を繰り返し、「なぜこの時期、自衛隊だけ特別扱いなのか」などの問いには明確に答えませんでした。

 また、パンフに県教委名を載せることについて決裁などはなかったことを認めながら、「少なくとも手続き違反ではない」とし、今後の対応も「答えられない」としました。

(「しんぶん赤旗」2014年9月20日付けより)

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