県下の動き−県民のたたかい
「いつか来た道」行かぬ決意【15.02.13】
「建国記念の日」反対 元陸自隊員が講演
三重県津市のアスト津で11日、「『建国記念の日』を考える集い」が開かれました。県歴史教育者協議会を中心とする実行委員会の主催。県内外から集まった参加者で会場はいっぱいになりました。
陸上自衛隊に入隊した経験を持つ泥憲和氏が「戦争する道に進んではならない」をテーマに講演しました。
泥氏は、フィリピン・ミンダナオ島のイスラム勢力と政府との武力紛争を和平に導き、アフガニスタンで元兵士の武装解除を完了させるなど、日本の国際支援の成果を詳しく紹介し、「憲法9条を持つ日本だからこそできた平和貢献活動」だと強調しました。
一方で泥氏は、安倍政権が、北朝鮮のミサイル問題などで意図的に「危機論」を流して集団的自衛権行使にひた走り、日本を「戦争する国」にするだけでなく、憲法の「平和をもたらす力」を失わせようとしているとして厳しく批判しました。
泥氏は、こうした安倍政権の暴走に元自衛隊幹部など「軍事のプロ」からも反対の意見が出され、各地で若者が「自分たちに関わる問題」として声をあげてきていることも指摘し、「憲法9条や平和を守る運動を進めてきた皆さんの力があってこそ」だと参加者を激励しました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月13日付けより)