県下の動き−県民のたたかい
生活保護訴訟 基準下げ説明要求【15.05.26】
津地裁 口頭弁論で原告側
生活保護基準の引き下げは憲法違反だとして、三重県内の生活保護受給者24人が津市など4市に引き下げ処分の取り消しを求めた行政訴訟の第3回口頭弁論が21日、津地裁(坪井宣幸裁判長)で開かれ、多くの原告支援者らが傍聴に詰めかけました。
原告側は、生活保護基準引き下げへの比較に使われた低所得世帯(下位10%)の消費水準のなかに、生活保護の「受給漏れ」で生活保護以下の世帯が含まれているのではないかという点や、物価スライドの消費者物価指数は、どの品目に着目し、基準年をどこに置き、どんな計算法で出されているのかなど、被告側の主張の不明確な部分の説明を求める「求釈明の申し立て」を行いました。被告側の釈明は次回以降の予定。
開廷後に「生存権がみえる会」が開いた報告集会では、原告弁護団が裁判のポイントを説明し、「求釈明の申し立て」は全国の訴訟にも影響する内容だと強調しました。
次回の口頭弁論は7月16日午後2時に開かれます。
(「しんぶん赤旗」2015年5月26日付より)