県下の動き−県民のたたかい

若者の政治参加 講演会で考える【16.01.22】

みえ教職員懇話会

教育の民主的発展を願う三重県内の教職員でつくる「みえ教職員懇話会」は16日、津市内で新春講演会を開催。名古屋大学大学院の中嶋哲彦教授が「若者の政治参加と政治的教養のための学習・教育」と題して講演しました。

 中嶋氏は、18歳選挙権の承認と若者の政治参加は今や民主主義国家の国際基準であり歴史的必然だとした上で、日本での選挙権年齢引き下げが、若者自身からの表立った参加要求がない中、保守的だといわれる若者に投票権を与えて改憲を容易にしようという政府の意図のもとで進められたものだと指摘。若者には今後、主権者として主体的に政治参加し、投票権を自分のものとして使いこなしていくことが求められると強調しました。

 中嶋氏は、戦争法を強行した日本政府が主権者教育を行い、政治的中立性確保を語ることは疑問だとし、国民の政治参加を選挙制度の枠内に封じ込める一方で、学校教育を通じて政府見解を押しつけようとの政府の狙いも指摘。文部科学省が昨年新たに出した高校生の政治活動を制限する通知の問題点を明らかにしました。

 講演会では、三重県教委が昨年9月に実施した高校での戦争法の「授業調査」の実態について学校現場からの報告も行われました。

(「しんぶん赤旗」2016年1月22日付けより)

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