県下の動き−県民のたたかい

リニア幻想ばかり【16.01.28】

三重・亀山 九条の会が「憲法カフェ」

 リニア中央新幹線にどんな問題があるのか学習しようと23日、三重県亀山市で亀山九条の会が「憲法カフェ」を開きました。鉄道に詳しい岡本一朗氏(リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会会員)を講師に20人ほどが意見を述べ合いました。

 JR東海は名古屋から大阪までのルートをまだ示していません。亀山市では早期開業・中間駅誘致のため市民会議が作られ、市は20億円を目標に基金をため込み現在15億円となっています。

 「基金なんて全国で亀山だけ。市は乗降客の見込みも関連事業の試算もしていない」と批判するのは日本共産党の服部こうき市議です。推進する人が「東京の大学に通えるようになる」などといっているが、定期代は月20数万円にもなると紹介。共産党の福沢みゆき市議も「幻想ばかり言われる」と批判し、「現実離れ」の声も上がりました。岡本氏は、亀山に駅がつくられても1時間に1本程度で採算の見込みもないことなどを話し、かえって在来線(関西本線)が間引かれ、第3セクター化の危険もあると指摘しました。

 「東海道新幹線の運賃を安くした方がいい」「インフラにお金をかけて」などの意見とともに、「九条の会が知らせていかないと」の声も出されました。

(「しんぶん赤旗」東海・北陸信越のページ 2016年1月28日付けより)  

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