県下の動き−県民のたたかい

良い地域医療実現を【16.11.04】

三重大で講演会とシンポ

 三重大学で10月30日、全国自治体病院協議会の邊見公雄会長を招いた地域医療を守る講演会とシンポジウムが行われ、130人が参加しました。県保険医協会、県民医連、県社保協などが参加する実行委員会主催。

 県保険医協会の渡部泰和会長が、国の進める地域医療構想は国民の要求ではなく、医療負担を国民に強いるものだと批判し、「より良い地域医療構想の実現をめざそう」とあいさつしました。

 邊見会長は、国の地域医療構想で、病床数が削減され、在宅医療による家族負担の増大や、医療機関の都市集中、さらなる医療費の増大などが懸念されると指摘。医療関係者と地域住民の連携による、より良い医療の提供を呼びかけました。

 シンポジウムでは、三重短期大学の長友薫輝教授の問題提起に続き、三重県病院協会の浜田正行理事長、三重県健康福祉部医療対策局の松田克巳局長、市民団体「あした葉」の伊世利子代表が発言。「病院削減の前に、まず医師不足の対策を行うべきだ」「在宅医療の体制ができていないのに、病床削減を行うべきではない」などの報告が行われ、県民全体で議論していく必要を確認しました。

(「しんぶん赤旗」2016年11月4日付けより)

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