県下の動き−県民のたたかい
憲法の展望学ぶ講演会【16.11.06】
三重 「9条の会・よっかいち」
「9条の会・よっかいち」は3日、三重県四日市市内で名古屋大学名誉教授の森英樹氏を招いて「日本国憲法公布70周年の夕べ」を開き、約100人が参加しました。
森氏は「憲法公布70周年と戦争法『成立』1年を考える」と題して講演を行いました。
森氏は、日本の議会政治の黎明(れいめい)期から戦後に至るまで衆院議員を務めた尾崎行雄氏が1946年の憲法公布当時に朝日新聞へ寄せた寄稿文の中から、「千年以上も奴隷的教育を受け、今もなお受けつつある国民が、この憲法を、頭を切り換えて運用するには3代くらいはかかると思わねばならぬ」という文を紹介。現在が尾崎氏の言う3代の頭に差し掛かっていると述べ、昨年の戦争法廃止の市民運動の高揚の中にその端緒が見え始めたと分析しました。
森氏は「7月の参院選での市民と野党の共闘の一定の前進をさらに強固なものにし、来たるべき衆院選でさらに前進させることができれば、憲法の国民的定着は顕著なものになるだろう」と強調しました。
講演の前には、員弁、桑名、鈴鹿、四日市の近隣の9条の会代表が登壇し、活動を報告しました。
(「しんぶん赤旗」2016年11月6日付けより)