県下の動き−県民のたたかい

原発ゼロ一刻も早く【17.03.08】

津 700人が集会・パレード

 三重県津市で4日、「さようなら原発三重パレード」が行われ、約700人が「原発いらない」「くらしを守れ」などと元気にコールし、市内を練り歩きました。

 県内の97団体と個人10人が「原発ゼロ」の思いに賛同し、党派などの垣根を越えた共闘が昨年以上に広がりました。

 パレード前の集会では、元・京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が「原発って何であかんの?子どもたちと未来を守るため、今できること」と題して講演。福島第1原発事故で放出された放射性物質が大気中だけですでに168発の広島原爆に相当することなどを指摘し、事故が今後何十年にもわたって収束できないことを強調しました。

 さらに小出氏は、原発の運転や廃炉によって生まれる大量の放射性物質を現在の科学で無毒化することはできず、地層に隔離するとしても100万年の期間を要することを説明し「自分たちで始末できない毒物を生んではならない。一刻も早く原子力利用から抜け出すべきだ」と訴えました。

 参加者は「原発被災者の権利が守られる国へ」「放射能汚染の心配のない社会にしよう」などの集会アピールを採択しました。

(「しんぶん赤旗」2017年3月8日付けより)  

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