政策と見解−県・市・町の動き
子ども医療費窓口無料化【17.09.10】
市町の独自実施拡大 三重
三重県は、多くの都道府県で行っている子どもの医療費窓口無料化(現物支給化)を導入していない県の一つです。その中で、県内の市町では、独自で窓口無料化を行う動きが出ています。
伊勢市と度会郡の玉城町、度会町、南伊勢町、大紀町の5市町は5日、未就学児の医療費を、来年9月の受診分から窓口無料化を行うと発表しました。住んでいる市町だけでなく他の5市町で受診しても適用できます。
同日行われた、5市町の合同記者会見で、鈴木健一伊勢市長は「窓口無料化は住民要望が強い」、「全県で一斉にするのが望ましい」と述べ、対象の拡大については「今後の課題」と話しました。伊勢市、玉城町、度会町、南伊勢町は中学3年生、大紀町は高校3年生まで子どもの医療費は無料で、窓口無料化の引き上げが課題になります。
日本共産党の楠木宏彦伊勢市議は「この間の運動の成果で、就学児だけだが大きな前進。引き続き中学校卒業まで範囲拡大のために頑張っていく」と語りました。
県内では、窓口無料化を鈴鹿市が今年4月から導入し、四日市市、伊賀市、名張市は来年4月から導入予定です。
(「しんぶん赤旗」2017年9月10日付けより)