政策と見解−県・市・町の動き

三重県教委名消える【15.05.09】

自衛官募集パンフ 党など抗議で

 三重県教育委員会が自衛隊三重地方協力本部と連名の自衛官募集パンフレットを作って高校生らに配っていることが昨年来、大きな問題になっていましたが、新年度から三重県内に出回っている同パンフの表紙には県教委の名が無いことが分かりました。

 「みなさんの自衛隊―知れば知るほど誇れる仕事―」と題したA4判12ページカラー刷りのパンフの表紙には、これまで三重県教育委員会の名が自衛隊三重地方協力本部の上に大きく記されていましたが、新しいパンフでは県教委名が消えています。

 自衛隊を紹介する全体の体裁はほぼ同じですが、表紙の戦車やミサイルの写真は女性自衛官などに変わり、ページをめくって目立っていた、自衛官に囲まれた鈴木英敬知事の写真も別のものに変えられました。

 自衛官募集パンフに教育委員会が名前を連ねているのは全国でも三重県だけであることが、日本共産党の井上哲士参院議員の調査で明らかになったこともあり、日本共産党三重県委員会や県平和委員会、みえ教職員懇話会などがこの間、県教委に強く抗議してきました。県教委側は「職業の選択肢の一つとして自衛官への理解を促す内容であれば協力する」との立場を繰り返していました。

(「しんぶん赤旗」2015年5月9日付けより)

 

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